喫煙者は要注意!タバコが天然歯にもインプラントにも大敵な理由

2018年11月12日 (月)
タバコを吸うとお肌に悪い、タバコを吸いすぎると肺がんになる、というような話はよく聞きますね。タバコを吸っている人が禁煙しようとする理由としては、このような美容への影響や、健康への害の他にも家族からの要望や金銭的な負担、というようなものが多いようです。ところで、タバコはお口の健康にもよくないことをご存知ですか?タバコを吸っていると、歯や歯茎に悪影響があるばかりでなく、インプラントをする場合にもとても都合が良くないのです。今回はタバコが歯やインプラントにとってなぜ良くないのか、ということについてお話していきます。

タバコの悪影響は真っ先に口に及びます

タバコの悪影響は真っ先に口に及びます

タバコを吸って、真っ先に通過するのは口です。つまり、タバコの悪影響が真っ先に行くのは口の中なのです。実際、タバコを吸い、また吐き出す、というように煙はお口の中を二回通過します。その上、肺より吸収されたタバコの有害物質は、血液中に入り、また口の中に運ばれて来ます。そのため、お口にはタバコを吸うことによって何度も有害物質が入り込むのです。お口の中は粘膜で覆われており、有害物質は粘膜を通過しやすいため、その影響は軽視できません。

ところで、タバコにどれくらい有害な物質が含まれているかご存知ですか?タバコには、まず化学物質として4000種類、有害物質は200種類、そして70種類ものの発がん物質が含まれていると言われています。そんなものが毎日お口の中に触れていると、さすがに何か影響が起こらない方が不思議ですね。

タバコを吸う人は歯周病にかかる危険性が数倍にも!

タバコの有害物質が原因でお口の中に起こる悪影響としては、歯周病、ヤニによるお口の審美面での害、歯茎や唇への黒っぽい色素沈着、口臭、口の中のガン、傷の治りが悪くなる、というようなことが挙げられます。お口のガンに関しては、頻度としてはそう高いものではありませんが、タバコを吸わない人に比べればリスクは高くなります。

タバコがお口に与える悪影響として、非常に多くの人に影響をもたらすのは歯周病です。タバコを1日に10本以上吸うと、歯周病にかかるのが通常の5、4倍にもなると言われています。また、10年以上吸っている人に関しては4、3倍もリスクが高まるとされています。そして、一旦歯周病にかかると非常に重度の歯周病にかかりやすいこともわかっています。

1日9本以下のライトスモーカーであっても油断はできません。また、低タール・低ニコチンのような「軽いタバコ」だからといって安心、というわけではありません。タバコはアルコールと違って、「少量なら体に良い」というようなことは決してなく、喫煙量を減らしたからといって歯周病のリスクがゼロになるわけではないのです。そのため、タバコによる歯周病などの影響を無くしたければ禁煙するしかありません。

タバコを吸っているとインプラントもダメになりやすい

タバコを吸っているとインプラントもダメになりやすい

タバコを吸っていると、 天然の歯にとって歯周病のリスクが高まりますが、これは人工歯根を顎の骨に埋め込むインプラントの場合でも同じことです。「インプラントは人工物ですので、一度埋め込んだら一生問題なく使えるだろう」と思っている人がいますが、これは大間違いです。

インプラント自体は人工物ですので虫歯になりませんが、インプラントが骨や歯茎などと結合している部分は、注意をしないと細菌感染を起こすことがあります。インプラントの周囲に細菌感染を起こしてしまうものを「インプラント周囲炎」と呼んでいますが、このインプラント周囲炎が起こるとインプラントを支えている周囲の骨が溶けてなくなってしまい、最後にはインプラントが抜け落ちてしまいます。

つまり、インプラント周囲炎は天然歯でいう歯周病と同じようなものです。歯周病は細菌感染によって起こるものですが、タバコを吸うことによって歯茎の血流が悪くなったり、抵抗力が落ちてしまったり、傷の治りが悪くなったりすることで、歯周病にかかりやすくなったり、非常に悪化しやすくなります。このようなことがインプラントでも起こってしまうのです。そして、さらに付け加えると、インプラントと骨や歯茎との結合状態は天然歯のそれよりも弱く、また血流も少ないことから抵抗力も弱く、感染に対してとても弱いのです。そのため、インプラントの方が天然歯の場合よりもタバコに対して弱いということが言えるのです。

タバコを吸っているとインプラントを断られることも

タバコを吸っている人は、まずインプラントを埋める手術をしたとしても、手術の傷口がなかなか治らなかったり、インプラントと顎の骨がうまくくっつかない場合があります。また、仮にインプラントと骨がうまく結合したとしても、のちにインプラント周囲炎にかかりやすくなるため、せっかく高いお金を払ってインプラントを埋め込んだとしても結局長持ちしない、ということになりかねません。そのため、インプラントを将来やりたい、と考えている方は今すぐにでも禁煙することをおすすめします。