金属を埋め込むインプラントのMRI・CTへの影響

2018年10月29日 (月)
インプラントは歯を失った時に行う歯科治療です。顎の骨にインプラントを埋め込んで人工の歯を被せるため、ぐらつくことがなく天然の歯に劣らない噛み心地を再現することができます。
インプラントは通常、顎の骨に埋め込む部分(インプラント体)、目に見える人工歯の部分(義歯)、この2つをつなぐ部品(アバットメント)の3部構造になっています。歯の根っこの役割となるインプラント体やアバットメントは、主にチタンやチタン合金を使用しています。義歯の部分はレジンやセラミックなどを使用することが多いでしょう。
インプラント治療は、このように口内に金属を埋め込むことになりますがMRIやCT検査をうけるときに影響はないのでしょうか?

CTへの影響

CTへの影響

インプラント治療後にCTを行うと、口内に白っぽく残像のようなものが現れる場合があります。これをアーチファクトと言いますが、金属がある部分に起こりやすい現象です。アーチファクトが起こっても診断に大きく影響することはないので、インプラントとつけたままCTを受けても問題ありません。

MRIへの影響

通常のインプラントはつけたままMRIを受けても検査に影響することはないので、そのまま検査を受けることが出来ます。
しかし、「磁性アタッチメント装置」という義歯の部分を磁石で維持しているインプラントを使用している場合は取り外す必要があります。MRIは、磁気を発生させて共鳴させる仕組みになっているため、インプラント内の磁石にMRIの磁気が反応しやけどをしてしまう危険があるのです。実際にはこのような影響は少ないといわれていますが、MRI検査は磁石を外して受けることが常識です。
磁性アタッチメント装置を使用したインプラントの場合でも、顔から離れている足などのMRI検査をうける場合は磁気の影響が少なくなるため、取り外さずにそのまま検査をうけることが可能な場合もあります。

事前に確認しておきましょう

事前に確認しておきましょう

一般的には、インプラント治療後でもCTやMRI検査に影響することはありません。しかし、インプラントの素材によっては例外もあるので、MRI検査をうける場合は事前に確認しておきましょう。自分で使用しているインプラントの構造や素材についての注意点は予め歯医者さんにきちんと確認しておくと安心です。また、CTやMRI以外のレントゲン検査やエコー検査はインプラント治療後でも問題なく検査をうけることが出来ます。