保険でできる歯周病治療と自費診療の歯周病治療

2018年10月15日 (月)
歯周病は、歯を支えている顎の骨を溶かしてしまう恐い病気です。最終的には歯の脱落を招きます。
通常は公的医療保険を使った治療を行いますが、歯科クリニックによっては別メニューとして自費診療による歯周病治療を用意しているところもあります。

自費診療の治療費は100%患者さん負担

自費診療の治療費は100%患者さん負担

自費診療とは医療保険が適用されない診療のことです。医療保険を使った治療では、患者さんが負担する治療費は3割以下で済みますが、自費診療では患者さんが治療費の全額を負担しなければなりません。

歯周病は歯周病菌が引き起こしている

歯周病は原因がはっきりしている病気です。口のなかにいる歯周病菌という原因菌が、歯と歯肉の境目や歯石にすみついて、病気を引き起こしているのです。
そのため歯周病の治療では、医療保険を使った治療でも自費診療でも、原因菌の除去を目指します。

高濃度次亜塩素酸水(ステリ)を使った治療

自費診療の歯周病治療では「高濃度次亜塩素酸水(ステリ)」を使います。
「次亜塩素酸」は塩素の一種で、漂白剤や消毒剤として使われます。もちろん次亜塩素酸をそのまま歯の治療に使うわけではありません。
歯周病治療に使われる高濃度次亜塩素酸水は、純度99%の食塩と不純物を取り除いた超純水を電気分解してつくった「特殊な水」です。このように治療目的で使われる水のことを「機能水」といいます。
高濃度次亜塩素酸水のpHは5.5~7.0で、これが歯周病菌をたたく殺菌効果を生み出します。高濃度次亜塩素酸水は口臭予防にも効果を発揮すると言われています。
治療法は至ってシンプルで、高濃度次亜塩素酸水でうがいをしたり歯に塗ったりするだけです。

医療保険を使った歯周病治療

医療保険を使った歯周病治療

高濃度次亜塩素酸水を使った治療のメリットは、シンプルなことです。患者さんにとってはわずらわしさが少なく、治療期間も短くて済みます。
一方、医療保険を使った歯周病治療は手間がかかります。ただ、医療保険を使った歯周病治療のほうがスタンダートといえるでしょう。
医療保険を使った歯周病治療は、歯と歯茎の間にすみついている歯周病菌を、専用の治療器具を使って物理的に取り除いていきます。地道な作業になります。
治療時間は1回40分ほどで、これを5回ほど繰り返します。すなわち5回の通院が必要になります。
5回の治療が終わったら1カ月後に再検査をして、歯周病が再発していないか調べます。それで問題がなければ治療が終了します。

まとめ~歯磨きと定期的な受診が大切

歯周病を予防するには、歯磨きの徹底が欠かせません。歯周病菌は歯石に付着するからです。歯石が形成されないよう、3食後には必ず歯を磨きましょう。
そして歯周病が発症してしまい、歯医者で治療がスタートすると、歯磨きはさらに重要になります。せっかく原因菌を除去できても、歯磨きが徹底されていないと簡単に再発してしまうからです。