症例紹介

入れ歯で噛めない、食べられない。食べる喜びをあきらめかけていた患者さん

【case18】Mさん 70代後半 男性 の症例
入れ歯で噛めない、食べられない。食べる喜びをあきらめかけていた患者さん

70代後半 男性 Mさんの症例です。

Mさんは長年近くの歯医者さんで、歯が悪くなるごとに様々な治療を受けてきました。
これまでの歯科治療で、前歯が傷み上の前歯を何本か抜いて差し歯にもしました。食事に不自由さは感じていませんでしたが、奥歯も前の差し歯の歯が次第に悪くなり食事が噛みにくくなっていました。そこで最近、抜本的な治療として残らない歯は抜いて上は総入れ歯、下は部分入れ歯を作ってもらうことにしました。
しかし作ってもらった入れ歯をはめると、噛むことも食べることもできなかったようです。

たこ焼きはタコを除かなくては食べられず、
キャベツ、レタスといった葉物は、噛み切れないので奥様がミキサーでジュースにされていました。
やせ細っていく旦那様を見て、何とか野菜を取らせたい。と奥様の愛情です。
前歯が使えなかったので、お肉も噛みちぎることができず、
とんかつは極力避け、食べるとしてもかなり細かく切って食べていたそうです。
食事は食べたいものを食べるのではなく、食べられるもの選ぶといった日々でした。
昼は外食が多いそうですが、どんぶりを食べるなら、噛まずに食べられる卵丼を選んでいました。カツ丼や牛丼は避けざるを得ませんでした。
歯科医師に相談しても、今の入れ歯はこれ以上のことはできない。入れ歯安定剤などで調整してくださいと言われていたそうです。
「どうしよう…このまま食べられなくなってしまうんだろうか…」と不安でしたが
治療はもうあきらめていたそうです。

ちょうど緊急事態宣言で仕事が休みになり、普段は聞かない時間にたまたま流れていたラジオ。
そのラジオから聞こえてきたのは、まさにMさんと同じ歯の悩みについての対処法を話す永井歯科の永井理事長の話でした。電話番号をすぐに控えたものの、遠方であることが気になっていましたが
Mさんは、「これは偶然ではない。何か縁がある」と思い、一か八かの思いで永井歯科に電話をかけてこられました。
ラジオが繋いだご縁です。

京都在住のMさん。
来院はいつも奥様とご一緒でした。
当院のスタッフの対応、歯科医師からの細やかな治療の説明を受け、ここでお願いしたいと確信されたそうです。

当院には遠方からお越しの患者様が数多くいらっしゃいます。

当院では専門的にきちんと噛める歯を作るために、1回あたりの治療時間が1時間から2時間、半日のうちに1~2人の患者様を診る体制をとっています。
特に遠方からの患者様にはまとめて治療ができるように時間の調整を行っています。

Mさんの治療

来院時のお口の中

最初に審査するために1~2回時間を頂き、模型を使い診断しました。
Mさんは下あごの歯が前に出ていて、上顎は両側の骨がトゲトゲと突出していました(骨隆起)。


片方だけにトゲトゲの骨が出ている場合は入れ歯を入れることはできます。
両方にトゲトゲがある場合そのままだと、両方のトゲトゲの裏側まで入れ歯を入れることが出来ないため、入れ歯をガサガサにしてトゲトゲを覆うか、入れ歯は浅いところまでしか覆わないかの二択になります。これだといずれにしても適合が甘く、動いて外れます。

上顎に出来た骨のトゲトゲ(骨隆起)
上アゴのトゲトゲ(骨隆起)

そこでMさんの場合は、まず入れ歯をお作りする前に、トゲトゲになっている骨(骨隆起)を取り除くプチ手術を行いました。
入れ歯を入れるための環境整備は、初めに行わねばなりません。

左はトゲトゲをとる前の模型、右はトゲトゲを除去した後の模型

また初診から2回目の来院時に模型上で歯を理想的に並べてみると、
下アゴの歯が基準点よりも大幅に前に出ていることが分かりました。
これだと普通に治療すると入れ歯が安定を得るのは難度が高くなります。できれば簡単に安定する局面にして入れ歯を作りたいものです。

関節位でドイツの咬合器にマウントしての療前診断
上の前歯を基準値に置いてみたところ。下の歯が基準値よりもかなり前にあることは大きな問題でした

 

そこで
下は歯を3本とも抜き、ご自身の歯よりももっと内側に歯を並べる設計にしました。
これであれば上下の歯を理想の位置に並べることが出来るので、入れ歯の安定は得やすくなります。
更に下の入れ歯はインプラントを2本入れることでズレない入れ歯(2IOD:2インプラントオーバーデンチャー)にしました。
上は総入れ歯(シュトラック)です。

下アゴにはインプラントのスナップが配置されています

 

治療後の様子

治療はほとんど当院のドイツ式入れ歯の作り方と一緒です。
お口の中のボリュームをきちんととるやり方で上下顎同時型どりを行いました。
人工歯はヨーロッパの人工歯を使用しています。この人工歯は長期間使ってもすり減りがとても少ないので長持ちします。また入れ歯のピンクの部分の材料は適合がよく、薄くしても強度がしっかり保たれるヨーロッパの材料を厳選して使用しています。

上下同時に型どりには、お口のボリュウームも咬み合わせも全ての情報が一つに集約されます。
診断から製作完了まで全ての工程をドイツの精密咬合器上で行います
仮合わせの歯
完成義歯
完成義歯
インプラントと下の入れ歯はずれない

 

 

今回はリハビリ用の入れ歯として、Mさんが以前お使いの入れ歯を改造して使用しました。骨の条件が良かったのでリハビリ入れ歯のためにインプラントを1本増やし、オペ直後から食事をしやすくしました。
来院から約1ヶ月後には、リハビリ入れ歯でも、かなり噛めるようになり食事を楽しまれるようになっていました。
漬物もバリバリと噛める!これだと噛めるとのことでした。

インプラント治療直後の様子。追加で1本余分にインプラントを入れて入れ歯を固定しました。


因みに、追加で1本入れたインプラントやリハビリ入れ歯と繋ぐ費用はMさんには頂いておりません。治療の初めにしっかり診断と予測を立てて、内容と費用が決まったら少しくらい追加が出てもご請求はしないことが殆どです。こちらとしては患者さんが無事噛めるように良いと考えられることをしてゆくだけです。もちろん患者さんに説明を都度します。反対に患者さんにおいては途中で良いアイデアを提案される度に、どんどん追加の費用が出たら安心して治療をうけれないであろうとの配慮です。

話は脇にそれましたが、Mさんの話に戻ります。

そこから治療はお休みしました。


5ヶ月開けて来院していただき、粘膜も骨の状態も安定していたので、本当の入れ歯の製作に入りました。
かたどりが2回、仮合わせが1回、装着が1回の合計4回です。
完成後に、当たるところを2度調整したのみで
粘膜は痛まず、しっかり噛めるようになったので治療は終了となりました。
食事は、かつては食べれなかったかつ丼を普通に楽しめます。たこ焼きのタコだって、餅、たくあんだって何でも食べられるようになりました。

入れ歯完成時。入れ歯とインプラントをスナップボタンのような装置でぱちんと固定しています。
治療後の口元

 

どの角度から見ても自然な口元に仕上がりました
下が治療後。横顔が引き締まり、素敵です。

Mさんは治療を終えて、
治療の金額がこれまでの治療よりも高額であること、遠方であることも全く問題なかったそうです。
たとえ遠方であってもしっかりした歯科医院で診てもらいたいと今では確信しています。
自分と同じような症状で悩まれている方がいらっしゃったら、自信をもって紹介したい!と思っているそうです。

何よりも「毎日、昼ごはんに何を食べるかって考えるのが楽しくて仕方がない」と満面の笑みのご様子でした。

 

永井歯科ではインプラント・入れ歯・ドイツ式入れ歯に関する様々な情報をお伝えしています。
間違いのないインプラント治療を選択されてください。


■リスクと副作用
インプラントは外来での手術が必要です。高齢や持病によっては出来ない場合があります。清掃の不良があると天然歯の歯周病に類似したインプラント周囲炎が起こることがあります。

■治療期間
8ヶ月(抜歯、リハビリ入れ歯での待機期間を含む)

■費用
インプラント1本とスナップは36.3万円×2本。入れ歯は片顎45万円~ご相談に応じます。自由診療です。

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お一人お一人しっかりとお時間をおとりして
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