Case.15 「誰の口やねんってくらい噛める!」
体力が戻り、杖なしで歩けるように

  • ズレない入れ歯
  • ドイツ式入れ歯

70代前半の男性Dさんのケースです。

上は総義歯(ドイツ式のシュトラック総入れ歯)、
下はズレない入れ歯(インプラントを2本応用したドイツ式のシュトラック総入れ歯)
で治療しました。

治療後のDさん

来院時、Dさんは上アゴに歯は残っていましたが、歯周病でほとんど全ての歯がグラグラし今にも抜けそうでした。
下は4年前に総義歯にされたそうですが、全く咬むことが出来ていません。衰弱して、とても元気のない様子で当院にお見えになりました。

毎日、一日中イライラし、夜も寝付けず、家のなかでもジッとしていられずウロウロしているとのこと。 
お話したところ、「物が噛めなくて食事が怖い」とおっしゃっていました。

自分の歯が健康だった時と同じように、硬いものが噛めるようになりたい、というのがご希望でした。

元気が失われているとはいえ、70代前半はまだまだ若い年代です。
しっかり噛めるようになって、元気になってもらいたいと思いました。

治療前のDさん

治療の相談にはDさんの奥様も同席されました。
奥様は当院での治療には否定的な印象をお持ちのようでした。

治療法として選択肢はいろいろとありましたが、
・上は歯周病の歯を全て抜きドイツのシュトラック総義歯に、
・下はドイツのシュトラック義歯とインプラントとを繋いで「ズレない入れ歯」(2本のインプラントと総義歯をスナップで繋いだ入れ歯)にすることをご提案いたしました。

手術に不安をお持ちでしたので、手術中は歯科麻酔医に同席してもらい、点滴でうたた寝の状態を作り治療する計画にしました。

最後に奥様から「その治療であれば主人はしっかり噛めるのですか?」と聞かれました。
私は「噛めるようになりますよ」とお答えしました。
すると、いままで難色を示されていた奥様が、
「では治療をお願いします。」とおっしゃったのです。
これで治療案がまとまりました。
Dさんも奥様の決断の速さにはとても驚かれているご様子でした。

初めに、痛みのあった左上のぐらぐらの歯を抜きました。

次に2本のインプラントを下に入れ、手術時間は1時間です。
歯科麻酔医が同席し、点滴麻酔の「循環と呼吸の安全管理」を行います。
Dさんは治療中、全く怖くなかったそうです。

インプラントを入れたその日から、下の入れ歯は全くズレなくなりました。

その次に上の残せない歯を抜きます。歯を抜いたその日に、上はリハビリ用の総入れ歯を装着しました。このリハビリ用の総入れ歯はDさんが歯を全て抜くことにより生活に支障が出ないよう、事前にお作りしておいたものです。

抜歯した穴がなくなるのに5カ月待ちました。
穴がなくなるのはとても早かったです。
この頃になるとDさんは、診療台にも長時間座れるようになり、倒すことが出来なかった診療台も水平位まで倒せるようになっていました。

食事もできるようになり、私に対して「快適ですよ、入れ歯の名人、名人頼むよー」と笑っておっしゃるようになっていました。

いよいよ最終の入れ歯の製作です。

「上下同時印象法」を使って総義歯をお作りしました。
この上下同時印象法は、お口のなかのボリュームをそのまま採ることで、異物感が生じない入れ歯が作れます。

「型どり2回→仮合わせ→完成」
合計4回で治療は終わりです。

最終の上下アゴ同時印象を終え、ドイツ製の咬合器に装着したところ
完成した入れ歯。人工歯もピンクの部分も厳選したヨーロッパの材料を使用しています
この人工歯は10年、20年と使用してもすり減りが驚くほど少なく、ピンクの部分は薄いのに強度があり、精度、装着感、耐久性の高さが特徴です

治療を終えて次の来院時には、「誰の口やねん!っていうくらい食える!」とお褒めの言葉を頂きました。

治療前後のレントゲン。下の義歯は2本のインプラントと専用のスナップでくっつけます

【動画】噛める喜び! 治療後のDさん①

治療前の食生活は、奥様がいつもDさんの食べられるものを選んで料理していました。
今は何でも食べられるようになったそうです。
奥様よりも食べるのが遅かったDさんですが、今では奥様より1.5倍早く食べられるようになり、しっかり噛めているそうです。

咀嚼判定のグミのテストでは治療前の3が7まで回復しています。

パンも食パンの柔らかいところだけなく、食パンの耳や、硬いフランスパンも食べられるようになりました。
ラッキョウが好きで毎日召し上がっており、パリパリ音がしてこれがいい音がするんです、とのこと。お肉も、特にステーキが好物で「肉の時のお酒は芋焼酎!、、、ロック!」「量はそんなに飲まないけど一緒に食べるのが最高!」と喜んでいます。

【動画】噛める喜び! 治療後のDさん②

Dさんはたくさん食べるようになりました。でも太ってはいません。生活も規則正しくなったせいか体重は1キロだけ増えただけです。
以前あった味覚の異常はなくなり、気分も優れ、一日中イライラして家の中をウロウロすることもなくなったそうです。
横になったらすぐに眠れるようにもなりました。

以前は杖をついて永井歯科に来院されていましたが、今では杖がなくても歩けるようになりました。

咬み合わせが正しくなると、頭位が正しい位置に定まります。
頭は5~6キロ、ちょうどボーリングの玉くらいの重さがあります。頭位が定まると姿勢が良くなり、歩行が安定します。

【動画】入れ歯の着脱の様子

しっかりと噛めるようになり、食事を楽しみ、生活を快適に楽しんでいらっしゃるDさん。

保険自費に限らず入れ歯はどこの医院でも作られています。いろいろ渡り歩いて入れ歯をたくさん作ってもしっかり噛めて満足している方は中々お見掛けしません。
私は入れ歯でもしっかり噛める、丈夫で長持ちする入れ歯を作りたいと常に探求しています。永井に任せたら間違いないねと言っていただけるように、一つ一つ丁寧にお作りしています。
口から始まる健康を手に入れ、今後の人生を奥様と二人で存分に楽しんでいただきたいと思います。

■リスクと副作用
インプラントは日帰りの手術が必要です。高齢や持病によっては出来ない場合があります。清掃の不良があると天然歯の歯周病に類似したインプラント周囲炎が起こることがあります。

■治療期間 
6カ月(抜歯やリハビリ入れ歯の期間を含む)

■費用
インプラント1本とスナップは36.3万円×2本。入れ歯は片顎45万円~ご相談に応じます。自由診療です。

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