Case.04 奥歯が抜けたことで顔が激変

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  • セラミック

奥歯がないまま10年近く過ごし、お顔まで変わってしまっていた方のお話をします。

50代男性の症例です。この方は、左側の奥歯が、上下とも3本以上抜けてしまっていました。支える歯がないからブリッジは作れないということで、歯がない状態のまま10年近く過ごされていたそうです。
右側には歯が残っていて、ブリッジをされていたので、お食事はできていましたが、片噛みによる弊害が出ていました。

治療前
来院当初。左側の奥歯が上下とも抜けてしまっていました。

まず、歯がないと、あごの関節に直接力がかかるので、関節に不具合が生じてきます。噛むという動作をするたびに、関節が思い切り上に押し込まれ、ボディブローのように打撃を受け続けることになるのです。具体的には、口を動かしづらい、食べづらい、痛い、ポキポキ音がするといったトラブルが起こってきます。
また、その方は、パッとみて、お顔の見た感じが左右で違っていました。お口も曲がっていましたし、噛むときに右側しか使わないので、左側の頬っぺたは筋肉が落ち、たるんでいるように見えました。
そして、右側だけで噛んでいたので、右側の歯に負担がかかり、ついにブリッジが壊れてしまって当院に来られました。

一般的にみたら難症例だったと思います。しかし、私は難しい状態から道筋を考え、しっかり噛めるお口を作っていくことが好きです。
この方は、歯がなかったところにはインプラントを入れ、被せ物の歯は全部はずして被せ直し、噛みやすく、見た目もきれいに整えました。

治療計画。まだ50代の方でしたので、できるだけ歯を残せるプランを考えました。
1本1本の歯を評価し、どの歯が残せるか判断しました。
最終的な治療計画。

また、左右の顎の動きが長年の癖によってズレていて、左右均等に動かせなくなっていたので、そこをまっすぐにするのが最大の課題でした。
専用の装置で何度も顎の動きを測定し、それに合わせて仮歯を入れ替えて調整しながら、まっすぐにすることができました。
こうした調整もあったので、最終的な治療完了までは約1年かかりましたが、仮歯までは3ヵ月で進んだので、治療中もしっかりお食事していただけました。

顎位の審査のためにゴシックアーチを作成しました。
下顎の動きに左右のバラつきがありました。描かれた矢印を見ると、右の関節の動きが悪いことが分かります。
マニュピュレーション(右顎関節の整復)をしたり、顎関節の体操をしてもらいました。
矢印が真っすぐに描けるようになりました。左右の顎関節が左右で均等に動くようになってきました。

お口全体で左右均等に噛めるようになり、お顔も、とてもいいお顔になられています。

インプラント体を8本入れて、リハビリの仮歯を3セット装着し、最終のセラミックを20本被せました。

治療後。理想の咬み合わせを短期間に集中して仕上げた。
治療完了後。

■治療期間と費用
・治療期間:11か月
・費用や治療法はインプラントのページを参照ください

■リスクと副作用
インプラントも日常の清掃やメインテナンスを怠ると、天然歯の歯周炎のようにインプラント周囲炎が起こります。
ごくまれに被せものの土台の歯が折れることがあります。ごくまれにセラミックが欠けたり割れることがあります。保証の範囲で対応します。