ドクターブログ

デジタルデンティストリー

2017年06月9日 (金)

デジタルデンティストリーについてボストン大学補綴科教授の平山洋先生のお話を聞いてきました。

議題は「デジタルによる歯科補綴の未来と課題について」でした。 

現在の歯科治療において、型取りをして石膏模型を作製するという行程があります。

型取りで嫌な思い、しんどい思いをされた経験のある方も少なくないのではないでしょうか。

型取りという作業が無ければいいのにと思われている方もいらっしゃるかもしれません。

今日は、将来歯科治療から型どりの作業がなくなるかもしれない。そんなお話をしたいと思います。

 

現代社会において機器の発達やデジタル化は目覚ましいですが、

実は歯科医療においても機器のデジタル化が取り入れられており、

一部ではCAD/CAMという手法により、即日で被せものを入れるということが可能になっています。

従来の方法で作製する被せ物や義歯は、ほとんどの場合型取りをした後に石膏模型の作製し、その石膏模型に歯科技工士がワックスアップ(鑞による鋳型作り)、鋳造という過程を経て数日かけて完成します。

非常に多くの手順を踏んで作製されているのです。

機器のデジタル化はこの多くの手順を省いて作製することを可能にしました。

 

具体的には、従来の型どりの代わりに、光学スキャンという手法を用いて、お口の中をスキャンしたデータをパソコン上で処理します。

これにより型どり、模型作製という過程を経ることなく、コンピューター上で被せものや義歯の設計を行い、ブロックの削りだしや3Dプリンターを用いて作製するという方法が可能になるのです。

現状ではデジタルによる作製が適応されるケースはまだまだ少なく完全なデジタル化へのハードルは少なくありませんが、このデジタルデンティストリーは型どりをしなくて良いだけではなく、様々な視点からもメリットがあると考えられます。

今後もさらにデジタル化は進んでいくものと思われ、大きな期待が膨らみます。

歯科治療で型どりをしなくても良い、そんな日がくるのもそう遠くないかもしれません。

 

永井歯科医院 予防・CTインプラントセンター武庫之荘 歯科医師 西海俊孝