歯科では主にどのような器具を「滅菌」しているの?

2017年09月25日 (月)
「院内感染」という言葉をご存知でしょうか。
治療へ行ったのに新しい病気をもらってきてしまう、という意味ですが、当然ながら患者さんにとってメリットは何もありませんよね。
現在、多くの病院で院内感染対策が進んできており、中でも有名なのは「滅菌」という操作です。
滅菌操作はどのようなものか、また、歯科器具に対してはどのような滅菌作業を行うのかについてご紹介していきます。

滅菌をするということ

滅菌をするということ

滅菌は、歯医者さんをはじめ多くの医療機関で、非常にメジャーな作業であり、病原菌をすべて死滅させることを指します。
病原菌は、ウィルスや細菌など目に見えないものばかりで、色もついているわけではないので、可視化できません。
消毒や除菌は、病原菌の数を減らすことができますが、少なからず病原菌がいるということは安心できません。
医科でも歯科でもそうですが、手術をする際には患者さんの予後までも関係していく問題なので注意が必要です。
特に歯科分野では出血を伴う処置が多いので感染に対するリスクが高くなりがちです。
同じ医療器具を患者さんごとに変えて使用しますが、歯医者さんは常に感染のリスクと戦っています。
滅菌とは患者さんの感染のリスクを抑えるとともに、医療スタッフの感染のリスクも下げているのです。

滅菌の方法

滅菌の方法はさまざまですが、最も有名で滅菌効果が得られる方法はオートクレーブを用いた方法です。これは「オートクレーブ」という機械に水を入れることで滅菌ができます。
気圧をかけ高温下にすることで病原菌を死滅させるのですが、高温下になるので熱で変形してしまうものはオートクレーブすることができません。
他には紫外線滅菌法があります。医療機関のスリッパが紫外線の箱の中に保管されているのを見たことがあるでしょうか。
使用後のスリッパを入れてあるところもありますね。
紫外線を用いて滅菌操作を行われます。

歯科で滅菌されるもの

歯科で滅菌されるもの

精密機械を滅菌する方法もありますが現実的に滅菌にかける時間とコストを考えると医療機関で実施はされていません。
CTやレントゲンの大型精密医療機器は基本的に消毒操作で終わりになることが多いです。
しかし、歯科診療でよく使われるピンセットやミラー、バキュームは基本的に滅菌されます。これらは常習的に患者さんの口の中に入り唾液や血液など感染のリスクとなりうるものと接触しています。
患者さんが全員病気を持っているわけではないですが、感染症を知らない間に保有している患者さんもいるため滅菌操作は重要です。
CTやレントゲンは、基本的に患者さんに接することはないので消毒で済まされてしまうのです。