オールオン4治療をおすすめする人の歯の状態とは?

2017年05月8日 (月)
上下4本のインプラントを埋め込むことによって人工の歯を支える歯科治療のオールオン4治療。従来のインプラント治療では、失った歯の本数だけインプラントを埋め込まなければならず、失った歯の本数が多い患者様の場合には、体力的な負担や経済的な負担も大きいものでした。しかし、オールオン4治療の場合、少ないインプラントで済むため、諦めていたインプラント治療が可能になり、元通りの咀嚼や日常会話を取り戻すことができる患者さんも多くいらっしゃいます。今回は、オールオン4治療を受け入れることのできる方や、どんな方がこの治療に適しているのかについてご紹介したいと思います。

オールオン4治療に適した患者さんとは

オールオン4治療に適した患者さんとは

オールオン4治療は、従来のインプラントに比べて少ないインプラントで上下の人工歯を支える治療法です。特に、失った歯の本数が多い場合には、インプラントの埋入数を少なくでき、負担を少なくなるという最大のメリットがあります。総入れ歯で生活されている方や、事故や病気などによって大量の自然歯を失ってしまった方の場合でも、オールオン4治療であれば短期間の治療でインプラントを埋め込むことができます。従来のインプラントの場合、インプラントを埋め込んでから上顎でおよそ半年、下顎でおよそ3カ月間は歯槽骨との結合期間が必要となり、その期間はインプラントに負荷をかけないような生活を余儀なくされていました。オールオン4治療の場合は、インプラントと歯槽骨との結合期間を待たずに、最短で手術当日から仮歯を入れることができるので、手術当日の夜から食事をとることもできます。1日でも早く自然歯のような歯並びに戻したいという方や、元の健康な歯の状態に戻して食事をとりたいという方にはおすすめの治療法といえます。
総入れ歯と比較すると、保険外治療なので治療費は高くなってしまいますが、入れ歯のような取り外しによるメンテナンスは必要なくなりますし、何より入れ歯のような違和感や噛み合わせの問題、咀嚼機能の低下といった心配はなくなります。オールオン4治療によって、まるで自然歯に戻ったような機能を手に入れることができますので、特に総入れ歯で不便を感じているという方には、オールオン4治療で元通りの食生活や日常会話、歯の審美性を取り戻していただける治療法であるといえます。

従来のインプラント治療では無理だった方にも治療可能なオールオン4治療

従来のインプラントの場合、顎の骨量が少ない患者さんには、インプラントを埋め込むことができずに治療ができないということがありました。インプラントに必要な骨の強度を確保するため、骨移植などの治療などが必要になって、さらに治療期間や治療における費用がかさむということもあり、患者さんへの負担が大きくなるというデメリットもありましたが。しかし、オールオン4治療の場合は、ある程度骨密度の高い場所を選び、そこにインプラントを埋め込むことができるため、顎の骨が薄い方や骨量が比較的少ない方でも骨の移植などの必要もなく、治療が行えるというメリットがあります。
特に、上の歯を失った方の場合、上顎は下顎に比べて骨が柔らかくもろいため、インプラントの埋入が難しい場合もありますが、オールオン4の場合には、柔らかくもろい部分を避けて長いインプラントを埋入することができます。歯医者さんに、顎の骨が薄いからインプラントは難しいといわれてしまった方や、上の歯だからインプラント治療は難しいといわれてしまった方でも、オールオン4治療であれば、治療が可能になることもあります。

自然歯が多く残っている場合でもオールオン4治療はできるの?

自然歯が多く残っている場合でもオールオン4治療はできるの?

多くの歯を失った方におすすめできるオールオン4治療ですが、逆に自然歯が多く残っているか方にはおすすめできない治療ともいえます。とはいえ、自然歯が多く残っていたとしても、自然歯がグラグラして抜けかけていたり、自然歯だけでは十分な咀嚼ができないような場合には、自然歯を抜歯して、オールオン4治療を行うこともできます。不安定な噛み合わせを維持するよりも、オールオン4治療によって、しっかりとした噛み合わせを取り戻すことのほうが、周りの歯や健康な口腔内にはいい場合もあるからです。
自然歯はできるだけ残しておいた方がいいものではありますし、歯医者さんにもできるだけ自然歯を残せるようにしましょうと言われたことがあるかと思いますが、年齢を重ねることにより、自然歯も機能が低下して日常生活に支障が出てしまうこともありますので、その際には、歯医者さんにオールオン4治療を相談してみるのもよいでしょう。もちろん、健康な歯を抜く必要はまったくありませんので、1本や2本程度の自然歯がグラグラしているという場合に、その歯を抜いてまでオールオン4治療をすすめるということは通常ありません。ご自身の歯はできるだけ残しておき、部分入れ歯や通常のインプラント治療をおすすめする場合もあります。