妊娠すると虫歯になりやすいというのはウソ?本当?

2017年04月24日 (月)
「子供が生まれてから、虫歯が増えた気がする…」、「妊娠してから、虫歯になった!」なんて話、聞いたことありませんか?妊娠と虫歯?どんな関係があるの?と思った方もいるかもしれませんね。これは、ただの気のせいなのでしょうか。それとも、何か原因があるのでしょうか。

口内環境の変化

口内環境の変化

妊娠すると、女性の身体は見た目だけでなく大きく変化します。虫歯と関係があることといえば、ホルモンバランスの変化ではないでしょうか。虫歯菌の中には女性ホルモンを栄養とするものがあるので、妊娠によって増えた女性ホルモンを好んで、歯周病や虫歯を増やしてしまいます。また、唾液も量が減り、口内が酸性になりやすくなります。この酸性の口内は、虫歯になりやすい状態といえます。ホルモンバランスの変化から考えると、「妊娠すると虫歯になりやすい」は本当ですね。

虫歯になりやすくなる原因は?

他には、以下のようなことが考えられます。

■つわり
つわりで気持ちが悪くなると、きちんと歯磨きをするのが難しくなって、磨き残しがでてきたり、ひどい時は歯ブラシを口に入れられないかもしれません。きちんと歯磨きができない日が続くと虫歯の発症や進行のリスクが高くなります。

■食事の回数
子宮が大きくなり胃を圧迫するようになると、1度に食べられる量が少なくなり、間食が増えたり次の食事までの間隔が短くなります。口の中に食べ物が入っていると口内は酸性になるので、食事の間隔が短いと唾液によって中和する時間が足りなくなってしまいます。これによって、虫歯が増えてしまうといわれています。

カルシウム不足も注意!

カルシウム不足も注意!

妊娠中は普段よりも多くの栄養素が必要となりますが、カルシウムは特に気をつけたい栄養素です。成人女性であれば1日600mg、妊娠中は1日900mg、産後は1日1100mg必要になります。なんと、産後は約2倍も必要ということです。カルシウムは普段の生活でも不足しがちといわれていますから、積極的にとりいれましょう。このカルシウムが不足すると、すぐに自分の歯に影響を及ぼすというわけではありませんが、骨粗しょう症などになるリスクが高まることは事実です。妊娠中に、お腹の赤ちゃんに自分の歯や骨から直接カルシウムが奪われてしまうというということはありませんが、赤ちゃんの成長にカルシウムは欠かせませんので、意識した食事をすることが大切です。

このように、妊娠中の口内の状態は、虫歯になりやすい状態に近くなっていることがわかります。ですから、いつも以上に衛生的にするように心がけるとよいでしょう。歯磨きがつらい場合はぶくぶくとうがいをするのもよいです。また、体調が落ち着いている時には、歯科検診をうけて、歯医者さんに口内の状態を診てもらうこともおすすめします。