歯の寿命は女性の方が短い!?女性に歯周病患者が多い理由

2017年03月27日 (月)
歯周病とは、歯を支える周りの骨が溶けてしまうことで、歯がぐらつき、最終的には歯が抜けてしまう病気です。初期段階では痛みが無い場合がほとんどですので、自覚症状から気付くことが難しく、自然治癒も期待できません。また、日本人の成人の80%以上の人が歯周病になっていると言われており、歯科の協会などが実施している調査等でも実態が明らかになりつつあります。中でも、女性は歯周病になりやすい傾向にあります。では、一体なぜ女性に多いのでしょうか?

唾液による影響

唾液による影響

男性と女性では唾液を分泌する量は同じです。しかし、女性の方が唾液を分泌する量が少なくなる可能性が高くなります。それは女性の方が自己免疫疾患という病気に罹りやすいからです。自己免疫疾患とは自分の体が自分の細胞を攻撃してしまう病気です。代表的な自己免疫疾患は関節リウマチです。貧血も唾液を分泌する量を少なくさせる原因のひとつと考えられていますが、貧血も女性の方が男性よりもなりやすいです。

女性ホルモンによる影響

歯周病になる原因は歯周病菌です。歯周病菌にはいくつかの種類がありますが、その歯周病菌の中には女性ホルモンを栄養源として繁殖させたり、歯周組織の炎症を悪化させる歯周病菌が存在します。女性ホルモンが活発に行動する月経前後は注意が必要です。また女性ホルモンのバランスが変化する思春期、妊娠期、更年期に歯周病に罹りやすいです。

思春期

思春期

最初に女性ホルモンがつくられ始める時期は、初潮を向かえる思春期です。女性の思春期が始まるのは奥歯の生えてくる12歳前後なので、生えかけの部分に歯周病菌が溜まりやすくなります。12歳前後ではジュースを飲んだり間食をする傾向にあり、時間も規則的ではありません。そうすると口の中は菌が繁殖しやすい酸性の状態になります。

妊娠期

最も気をつけなくてはならない時期が妊娠期です。妊娠期ではつわりやビタミン不足の影響により口の中の衛生状態が悪くなります。妊娠期は女性ホルモンも多くなり、歯周病菌にとって好都合な環境となります。妊娠期は薬も使えない時期もありますから歯周病になったとしても歯医者さんで治療が十分に行えません。また歯周病には早産のリスクを高める可能性があります。

更年期

更年期になると閉経に伴い女性ホルモンの分泌は低下します。また加齢変化で唾液の分泌も悪くなります。唾液には歯周病菌を殺す作用が含まれていますが唾液の分泌が悪くなることで作用が上手く働きません。女性ホルモンのバランスが崩れ、唾液も少ない体では歯周病が進行しやすくなります。