ストレスが原因!?ストレスが引き起こす味覚障害の仕組み

2017年02月27日 (月)
味覚には「甘味」「塩辛味」「酸味」「苦味」という基本的な4つのほか「うま味」を加えた5種があります。これらを感じ取る機能が鈍ってしまい、「味が感じられない」「甘いものを苦く感じる」「何も食べていないのに口の中で苦い味がする」といった症状を感じてしまうのが味覚障害です。味覚障害と脳の働きは深い関係があり、ストレスが原因で味覚障害が起きていることもあります。最近毎日忙しい生活が続いていて、食事も適当だし、疲れている…という方は気をつけた方がいいかもしれません。今回は、ストレスが引き起こす味覚障害の仕組みを紹介します。

人間が味覚を感じる仕組み

人間が味覚を感じる仕組み

まず、人間が味覚を感じる仕組みを見ていきましょう。
人間の舌には、花のつぼみのような形をした「味蕾」と呼ばれる組織があります。軟口蓋(口の中の奥の天井部分)やのどの粘膜にも存在しており、1人につき8000~1万個の味蕾があるともいわれています。
この味蕾でキャッチした味の情報は、神経を通じて脳に伝わります。味覚というのは脳が判断して知覚するものなので、ストレスやうつなどで脳の働きが鈍っていると、味を感じにくくなってしまうのです。

身体的な要因がない人は、ストレス性の味覚障害かも

味覚障害が起きる原因はさまざまで、中には義歯やブラッシングによる舌の損傷など、歯科的な要因もあります。このような場合は歯医者さんで診てもらうとよいでしょう。しかし、とくに病気や薬の服用などもなく、身体的に健康的な日常生活を送っているのに味覚障害を訴える人の多くには、ストレスなどの心因性の要因が影響している可能性が高くなります。心因性の味覚障害は、男性よりも女性がかかりやすいとされています。

あなたの味覚障害、亜鉛不足が原因?

あなたの味覚障害、亜鉛不足が原因?

味覚障害を引き起こす要因として、ミネラルのひとつである亜鉛の不足が挙げられます。手術ややけどなどが原因で一時的に亜鉛が不足している人のほか、現代生活の中で日常的に亜鉛が不足していることもあります。病気や薬などの理由がなく味覚障害を訴える患者さんの血液を検査すると、亜鉛が不足していることがあるのです。ファストフードや加工食品の食べ過ぎや、偏った食生活、食事を抜くといった過剰なダイエットによって栄養素が不足し、亜鉛が不足しているというパターンが多く見られます。例えば、ダイエットのために野菜ばかり食べているというような人は、一見健康的な食生活に見えますが、偏った食生活により栄養不足になっている可能性があります。