歯周病の原因をデンタルリンスで解決

2016年12月5日 (月)
自宅で出来るデンタルケアとして、歯磨きのほかにデンタルリンス(マウスウオッシュ、デンタルウォッシュなど)があります。口臭が気になるという理由から、デンタルリンスを使っている方も増えています。歯周病を防ぐ効果をうたう商品もありますが、歯周病の治療にデンタルリンスは役立つのでしょうか?

歯に付着しているプラークは不溶性、デンタルリンスでは落ちない

歯に付着しているプラークは不溶性、デンタルリンスでは落ちない

歯周病菌は、歯についたプラークが原因で起こります。プラークは、細菌や虫歯菌などの固まりで、ネバネバしています。歯周病を撃退するには、このプラークを落とさなくてはいけません。しかし歯に付着しているプラークは不溶性なので、デンタルリンスでゆすいでも物理的に落とすことは不可能です。必ず、歯磨きで落とす必要があります。

デンタルリンス使用が逆効果に……

デンタルリンスはお口の中を爽快にする成分が含まれているので、口をゆすぐことで歯や口が清潔になったように感じませんか? しかし実際には、プラークが落としきれていませんので、清潔とはいえない状態です。試しに、口をすすぐ前後に歯垢を赤く染めてみれば一目瞭然でしょう。
このように、デンタルケアをデンタルリンスに頼ってしまうと、ブラッシングなどのプラークコントロールが不十分になり、歯周病予防としては逆効果になる可能性があります。デンタルリンスはあくまで補助的な役割と位置づけましょう。

アルコールを含むデンタルリンスは口の粘膜を傷つけることも

アルコールを含むデンタルリンスは口の粘膜を傷つけることも

デンタルリンスには、「洗口液」と「液体歯磨き」の二種類があります。見分けがつかない場合は、成分表示の近くに商品区分が表記されているのでチェックしましょう。
また、アルコールを含む製品は口の中に爽快感が得られますが、口の粘膜を傷つける可能性があります。刺激に敏感な方や唾液の出にくい方が使用すると、口の中が荒れたり、よけい乾燥がひどくなる可能性があります。
フィンランドでは、唾液が少な目でタバコを吸う習慣があり、かつ、アルコールを含むリンス剤と使う人は、口腔がんの発生が40倍高くなるという研究結果も発表されています。お口の粘膜の防御効果が弱まると、有毒物質を取り込みやすくなるので注意が必要です。

デンタルリンスは補助的役割と位置付けよう

デンタルリンスは、どうしても歯を磨く時間が無い場合や唾液の分泌が少なくなる就寝前の補助的なケアとして使うのがおすすめです。
デンタルリンスでも一時的な爽快感を得られますが、持続的な爽快感を得たいなら、きちんとプラークコントロールをして、口の中を清潔に保つことが重要です。永井歯科で歯医者さんによる正しい指導してもらうことをおすすめします。