知覚過敏で神経を抜くまで悪化しない為に出来る事

2016年11月14日 (月)
よく耳にする、「知覚過敏」という言葉。冷たいものを食べたり飲んだりすると、歯がキーンと痛くなる、水を飲むだけでも歯にしみて痛い……。中には、風に当たっただけでもしみてしまう、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。日常生活に大きく支障をきたしてしまう知覚過敏ですが、ただ歯にしみるだけだからと放っておくと、最悪の場合痛みを感じなくさせるために歯の神経を抜いてしまわないといけなくなることも。神経を抜くということは、痛みは感じなくなりますがその他の感触も感じることができなくなるということです。たかが知覚過敏と思わずに、神経を抜くほどの大事に至らぬよう、「あれ?なんだか歯にしみるような?」と思ったときから、できる限りの対策をとっていきましょう。

どうして知覚過敏になるの?

どうして知覚過敏になるの?

知覚過敏を予防したり、症状の悪化を防ぐためにも、まずは知覚過敏になってしまうメカニズムを知っておきましょう。知覚過敏になる原因がわかっていれば、日々の生活の中で気を付けられることがたくさんあるはずですよ。

■歯のエナメル質がとても大切
歯は、内側にある象牙質というやわらかい部分をエナメル質という硬い物質が覆っているという構造になっています。象牙質自体は刺激を感じやすくとても弱いので、刺激が加わってもある程度守ることができるように、エナメル質がガードしてくれているのです。知覚過敏は、この象牙質を覆っているエナメル質が傷ついたり剥がれたりすることで、象牙質に直接刺激が伝わってしまい起こります。エナメル質を良い状態に保つことは、知覚過敏の予防としてとても効果的なことなのです。

■歯茎の健康もとても大切
自分では見ることができない歯の下の部分でも、象牙質は歯茎によって刺激から守られています。しかし、歯周病など何らかの原因で歯茎がやせて下がってしまうと、象牙質がむき出しの状態となってしまい、外部からの刺激が象牙質に直に伝わって痛みを感じ、知覚過敏になってしまうのです。そういえば最近歯が長くなったような気がする、という方は、歯周病などで歯茎がやせて下がっている場合があるので、歯周病とあわせて知覚過敏にも注意が必要です。

知覚過敏を防ぐには?悪化させないためには?

知覚過敏を防ぐには?悪化させないためには?

まず、知覚過敏は歯の内側にある象牙質がむき出しになってしまったがために、外部からの冷たい、熱い、辛い、酸っぱいなどの様々な刺激を直接的に受けてしまい、刺激に弱い象牙質が悲鳴をあげている状態といえます。ですから、刺激に弱い象牙質を守っているエナメル質や歯茎といった歯の周辺組織が健康できちんと働きをしてくれる状態をつくることが何より大切です。では、そのエナメル質や歯茎を健康な状態にするにはどうしたらよいのでしょうか。

■歯磨きはソフトに、優しく
しっかり磨いている感じがして好きだからと、毛束がかための歯ブラシでゴシゴシと力強く歯磨きをしていませんか?確かに、汚れもしっかりと落せて磨けている!という感覚になりますが、実はそれはNG行為。ゴシゴシと力強い歯磨きだけでも、エナメル質は傷つきやすくなってしまいますが、それとあわせてかための歯ブラシを使っていると、さらにエナメル質を傷つけてしまうことになります。知覚過敏が気になる方は、やわらかめの歯ブラシで、歯には軽いタッチで、ソフトに優しく歯を磨いてくださいね。

■研磨剤にもご注意を
一般的な歯磨き粉には、研磨剤という歯の表面を磨き上げる効果のあるものが含まれています。ホワイトニング目的の歯磨き粉ですと、特に研磨剤が含まれています。この研磨剤、「研いで磨く」と書く通り、大げさに言えば、歯をやすりで削っているようなものなのです。つまりは、研磨剤が多く含まれている歯磨き粉で歯を磨くと、汚れだけでなく大事なエナメル質まで削り取ってしまう可能性があるということ。研磨剤が入っていないデンタルリンス(歯磨き剤)を利用するか、研磨剤が入っていたとしても、歯ブラシに少量をつけて優しく磨く分にはさほど問題はありません。ただ、たっぷりと歯磨き粉をつけて磨くことはやめておきましょう。

■マウスピースをつける
知覚過敏にマウスピースって、どう関係があるの?と思った方もいらっしゃるでしょうが、実は、歯ぎしりや歯のかみしめも知覚過敏の原因や悪化のひとつなのです。歯ぎしりや歯のかみしめによって歯がこすれあったり、歯に強い力が加わると、表面にあるエナメル質に傷がついてしまう可能性があります。歯ぎしりや歯のかみしめは、大体が睡眠時などの無意識のうちに行ってしまうものなので防ぎようがありません。ですから、睡眠時や仕事などで集中しているときはマウスピースをつけておくと良いです。歯ぎしりや歯のかみしめをしていたとしても、傷つくのはマウスピースで、エナメル質は守られるというわけです。

実践あるのみ!知覚過敏に悩む前に取り組もう

知覚過敏は、毎日の習慣を少し変えるだけで防いだり、悪化を食い止めたりすることができるものです。とにかく今日からは、歯ブラシをやわらかいものに変えて、少量の歯磨き粉で、優しくソフトタッチで磨きましょう。しかし、一番忘れてはいけない大切なことは、歯に異変を感じたらすぐに歯医者さんにいって診察をしてもらうこと。早期発見は、軽い治療で済むことにもつながります。定期的な歯科検診を習慣にして、未然にトラブルを食い止めるということもとても重要ですよ。