インビザライン矯正で気になる他のマウスピース矯正との違い

2016年10月24日 (月)

透明に近いマウスピースを装着することで、歯並びを矯正していくインビザラインと他のマウスピース矯正。一般的な歯列矯正方法であるブラケット矯正だと、装着している金具が目立つことが気になりますから、透明に近いマウスピースで矯正する方が良いと思われる方も多いでしょう。ここで気になるのが、インビザラインと他のマウスピース矯正は、何がどうちがうのかということ。マウスピースを使用するのだから、実はほとんど変わらないのでは?と思っている方もいらっしゃるかと思います。しかし、インビザラインと他のマウスピース矯正には、いくつかのはっきりした違いがあるのです。今回は、インビザラインが他のマウスピース矯正とどうちがうのかについてご説明したいと思います。

インビザラインと他のマウスピース矯正のちがいとは

インビザラインと他のマウスピース矯正のちがいとは

■マウスピースのつくり方のちがい
マウスピースをつくる段階から、インビザラインと他のマウスピース矯正には大きな違いがあります。インビザラインは、はじめに歯型をとり、患者の歯並びの状態を考慮して歯列矯正で起こる歯並びの動きをシステムを使ってシミュレートします。その後、個別に作成した治療計画とともにアメリカの専門機関へ送ります。そして、アメリカの専門機関で治療計画にもとづいたマウスピースを、治療完了分まですべて作成してしまい、歯科医院のもとへ送られてきます。患者の歯型をとるのははじめの1回きりで、あとはコンピューターシステムのシミュレーションデータにもとづいて矯正治療段階ごとのマウスピースがつくられるのです。
一方、他のマウスピース矯正は、はじめに歯型をとることは同じですが、その後の段階的なマウスピースを作成する際も、毎回手作業で歯型をとって次のマウスピースをつくります。何度も歯型をとる必要があり、患者の負担が大きくなってしまうというデメリットがあります。さらに、コンピューターシステムを使用したマウスピース作成ではなく技工士による手作業となるため、技工士の技術によってバラつきがでてしまうことも考えられます。

■通院頻度のちがい
何度も何度も歯医者さんに通わなければいけないのは正直とても面倒ですよね。それだけで治療に対するモチベーションが下がってしまいそうです。できれば通院回数は最小限にしたいもの。インビザラインと他のマウスピース矯正には通院頻度にも大きな差があります。
インビザライン矯正の場合は、すでに治療完了までのマウスピースを作成していますから、毎回歯型をとってマウスピースをつくる必要がありません。また、シミュレーション通りに治療が進むので、頻繁に通院しなくても問題ないのです。インビザライン矯正の場合、通院は2~3か月に1度でよく、一般的な歯列矯正は月に1度は通院する必要がありますから、半分以下の通院回数ですむことになります。
他のマウスピース矯正はというと、毎回歯型をとってそれに合わせてマウスピースをつくっていくため、頻繁に通院する必要があります。コンピューターシステムでシミュレーションしているわけではないので、歯の動きをよく見ておく必要があるのです。他のマウスピース矯正の場合は、2~4週間ごとに通院する必要があり、一般的な歯列矯正と比べて多めの通院回数になることがあります。

■対応できる症例のちがい
ひとくくりに歯列矯正といっても、歯並びの症例はひとそれぞれ大きく異なります。症状によってはマウスピースでの矯正が難しいといったこともあるのです。インビザライン矯正では、今コンピューターシステムによってかなり精密な治療計画をおこなうことができますし、アメリカの専門機関に各所から患者のデータが送られてきますから、莫大な数の症例データーをもっています。コンピューターの精密性と圧倒的な症例データによって、これまでのマウスピース矯正では対応できなかった症例でも歯列矯正をおこなうことができるようになっています。

■計画のずれに対応できるかのちがい
これまでご説明してきたとおり、インビザライン矯正ははじめの段階で治療完了までのすべてのマウスピースをつくってしまいます。コンピューターの精密なシミュレーションでつくられるので、その完成度はかなり高いのですが、治療中の身体の変化などからどうしてもシミュレーションと実際の歯の動きがズレてしまうということが稀に起こってしまいます。その際は、あらためて矯正のシミュレーションをしなおし、マウスピースをすべてつくりなおす必要がでてくる場合もあります。その点他のマウスピース矯正は通院と経過観察から、その都度マウスピースを作成するため、基本的にマウスピースをつくりなおすということがありません。

同じマウスピース矯正でも、ここまで違いがあった

同じマウスピース矯正でも、ここまで違いがあった

インビザラインと他のマウスピース矯正のちがいについてご説明しました。マウスピースをつかって歯列矯正をすることに変わりはありませんが、マウスピースをつくる前段階からすでに作業手順にちがいがあり、その後マウスピース作成や通院回数などにもかなりの差がありました。何がどう違うのかよくわからなかったインビザラインと他のマウスピース矯正も、こちらでその違いをお分かりいただけたかと思います。歯列矯正の方法を決める際に、ぜひ参考にしていただければと思います。