子供の歯に矯正は必要?小さいころから矯正したい歯並びは?

2018年07月2日 (月)
子供の歯について、親としては気になることが多いですよね。虫歯についてはもちろん、歯並びの治療はどうすべきか悩んでいる方も多いと思います。どの程度の歯並びだと矯正するべきなのか、治療法や費用はどうなのか、そしていつから治療をはじめたらよいのか、考えることは山ほどあるのではないでしょうか。今回は、子供の歯の矯正についてヒントとなる部分をご紹介したいと思います。

子供の歯に矯正は必要?

子供の歯に矯正は必要?

そもそも、子供のうちに歯列矯正をする必要があるのかという疑問ですが、多くの場合は子供の時にきちんと対策をとっておいた方がよいです。実は、歯並びは顎の骨とのかかわりが大きく、顎の骨を調整するのは子供の時期しかできません。大人になって顎の骨を調整しようとすると大掛かりな外科手術が必要になることがありますが、子供であればまだ成長段階で顎の骨が柔らかいので、器具を装着して調整することが可能です。また、子供の歯は乳歯から永久歯に生え変わるなど、治療のタイミングとして適しているということもあります。
さらに、子供の頃に矯正を行っておくと、歯並びだけでなく顎の形や顔の形、バランスを整えられるという良さもありますし、噛み合わせが整うことでよく噛んで食べることができ消火吸収が良くなること、噛むという刺激で脳が活性化すること、発音が良くなり滑舌の問題も改善されることなど、これから生きていく中でかなりのメリットとなることが多いのです。

虫歯や歯周病を予防する効果も

歯並びや噛み合わせだけではなく、虫歯や歯周病になりにくい口内環境を整えることにもつながります。歯がちぐはぐに生えていたり重なって生えていると、どうしても歯を磨く際に磨き残しをしてしまうことがあります。これが継続的になってしまうと、そこから虫歯菌が繁殖して虫歯ができやすくなったり、歯垢が歯と歯茎の隙間に溜まって炎症を起こし、歯周病を引き起こしたりします。大人になってもよく虫歯になる、歯周病が悪化していくなどが考えられますから、矯正をすることは、今度の歯の治療に関しても「お得」ということになります。

どんな歯並びだと矯正を検討したほうがいいの?

子供の歯の矯正を考えるときに、どのような歯並びだと矯正を検討した方がよいのか、判断が難しいですよね。一見問題なさそうに見えても、実は噛み合わせが上手くできていないということもあります。

■受け口
上顎よりも下顎が出ている状態です。凹凸のある歯並びになっていることが多く、奥歯に虫歯ができやすくなります。また、発音にも支障をきたすことがあります。治療にも時間がかかるとされており、子供の頃の早い段階から下顎の成長を食い止める治療が求められます。

■出っ歯
奥歯はしっかりと噛めていても、前歯に隙間が見られるのがこのタイプです。上顎が前に出た状態であったり、下顎が十分に成長していないといった原因があげられます。前歯でものを噛み切ることが難しいため、顎に大きな負担がかかってしまい、将来的に顎関節症を引き起こす恐れもあります。

■すきっ歯
上唇の筋が大きすぎることや、歯と顎のバランスが整っていないことが原因です。歯と歯の間にものが挟まりやすく、食べかすや歯垢、細菌などを溜めてしまって虫歯や歯周病にかかりやすくなります。見た目もあまり印象が良いとは言えません。

矯正治療の方法

矯正治療の方法

矯正の治療法には、取り外しができないブラケットという器具を装着して行う方法と、取り外し可能なマウスピースを装着する方法とで、大きくわけて2種類あります。一般的に行われているのは、ブラケットを装着する治療法です。自分では取り外すことができないため、治療を理解していない子供でも装置を勝手に外してしまうということを防げます。歯の表面に金具を取り付けるため見た目が目立つものもありますが、歯の裏側から矯正できるものもあるので見た目を気にされる方にも選択可能な治療法です。
もう一つが、無色透明なマウスピースを装着する方法です。金具をつける必要がないので、金属アレルギーの子供にも適しています。また、楽器を演奏する際に金具だと邪魔になりますが、マウスピースの場合はさほど気にならず行うことができるというのも特徴です。しかし、マウスピースでの矯正は歯並びの状態等で向き不向きがありますから、すべての方が行えるものではありません。取り外しが可能であるのはメリットではあるものの、長時間きちんと装着していないと効果が出にくいというデメリットもあります。

実際矯正する際の時期や費用って?

矯正を開始する時期ですが、子供によって個人差はあるものの、乳歯が永久歯に生え変わる6歳頃から始めるのが適切とされています。特に、顎の骨が歯並びに影響している場合は、このように早期から治療を開始することが望ましいです。10歳頃になると顎の骨がだんだんと硬くなってきますから、この時期には顎の骨よりも歯自体を矯正していくことになります。
費用については、10歳頃までとそれ以降とではかなり金額が違ってきます。早い段階での治療の方が、費用は安く済みます。具体的な金額は歯医者によって異なるので、近隣の歯医者さんがどうなのかは調べる必要があります。また、注意が必要なのは、歯の矯正は保険適用外のため全額自己負担です。幸いにも医療費控除の対象となっていますから、確定申告をして一部の費用の還付を受けることができます。