インプラント中に妊娠発覚!続けての治療は受けられる?

2018年06月25日 (月)
インプラント治療を検討している女性に気を付けていただきたいのが、妊娠についてです。今後妊娠の可能性があるという方や、妊娠中にインプラント治療を済ませておきたいと考えている方は、インプラント治療のリスクについてしっかりと確認しておく必要があります。歯の治療といえども、妊娠中の体には大きな負担となることが多いのです。

インプラント治療は外科手術が必要

インプラント治療は外科手術が必要

インプラントを埋めるには、歯茎を切りひらいて歯骨に穴を空ける外科手術をしなければいけません。外科手術を行うにあたっては事前にレントゲン撮影が必要になりますし、手術の際には麻酔も行われます。また、術後の炎症を防ぐために抗生物質や鎮痛剤などの薬の服用が求められる場合ありますし、手術中は多量の出血も覚悟しないといけません。
さらに細かく述べると、手術中はずっと仰向けの体勢のため、胎児を抱えているとお腹が圧迫されて気分が悪くなりやすく、つわりなどの症状があると口をずっと開け続けていることは身体にとって大変な負担になります。
インプラント治療は短期間での治療ではなく、3ヶ月~半年ほどはかかる長期間の大掛かりな治療となります。妊娠中はもちろん、産後の授乳期などでも母体や胎児、赤ちゃんにとってはかなりのリスクになると考えられます。

インプラント治療中に妊娠がわかったら

妊娠されている最中のインプラント治療は、母体や胎児にとても負担がかかるため、出産後の落ち着いた時期からの治療を促す歯医者がほとんどです。しかし、妊娠は予測が難しいもの。妊娠前にインプラント治療を行っておこうと思っていても、治療を開始してから妊娠がわかることもありますよね。インプラント治療を開始してから妊娠していることが分かった場合は、まずは早急に歯科医に状況を伝え相談をしてください。
手術前ならばレントゲン撮影を回避できる可能性もありますし、産後の治療計画をきちんと立てて出産とインプラント治療のどちらも、精神的に安心して迎えることができるでしょう。もしインプラント治療の抜歯後に妊娠がわかったとしても、それ以降の外科手術を取りやめて入れ歯を装着したり、仮歯をつけたりすることが可能です。歯がない状態では噛み合わせや歯並びのバランスが悪くなり、インプラントを検討している歯の周りの歯にも影響がでる恐れがあります。入れ歯や仮歯をつける処置をしておけば、産後にインプラント治療を再開する際も大きな問題なく治療を開始することができます。

妊娠中でもできる歯の治療とは

妊娠中でもできる歯の治療とは

インプラント治療は妊娠中の母体に大きな影響を与えます。しかし、いくら妊娠中だからといって全く歯の治療ができないかというと、そうではありません。
妊娠中でも、虫歯の治療や歯周病の治療、歯列矯正であれば条件次第で行うことが可能です。母体が安定している妊娠中期であれば、通常の虫歯治療や歯周病治療などを受けることができます。その際のレントゲン撮影や局所麻酔も問題なく行えることがほとんどですし、神経の治療も可能です。レントゲンや麻酔が可能というのは意外と知られていない事実ですので、もし虫歯や歯周病が気になっている妊婦さんがいらっしゃれば、一度歯医者で相談してみてください。出産後はなかなか時間もとれませんし、赤ちゃんに虫歯菌や歯周病菌が移ってしまわないためにも、治療しておく方が良いでしょう。一方で妊娠初期のまだ安定していない時期では、治療による刺激が陣痛を促してしまったり流産のリスクも大変高いため、積極的な治療は避けるべきでしょう。

妊娠中はインプラント治療を避けて

妊娠中は体内環境が大きく変化し、予想以上に母体や胎児に負荷がかかっています。外部からの少しの刺激でも、予想以上に影響が出ることも大いに考えられます。出産が終わってからも、授乳期の治療はリスクが伴います。麻酔や術後の抗生物質、鎮痛剤は母乳汚染の心配がありますし、産後間もない体への外科手術は、歯の一部分といえども大きな負担になってしまいます。インプラント治療は一度中止しても再度治療を受けることができますし、時期を調整すればいつでも受けることが可能です。まずは身体と赤ちゃんのことを最優先に考え、妊娠の可能性がある方や妊娠されている方は、この時期のインプラント治療は一旦保留にし、産後の授乳期が終わったタイミング以降に治療するようにしましょう。
妊娠を希望されている方でインプラント治療を検討されている方は、インプラント治療が終わってから妊活をはじめるか、妊娠出産、授乳期を終えてからインプラント治療をはじめるかで計画を立てましょう。出産後に治療を開始する場合は、産婦人科と歯科医どちらへも相談の上、医師の適切な判断のもと治療計画を進めていくことをおすすめします。もしインプラント治療をはじめてから妊娠をされた場合は、歯科医師に早急に、必ず妊娠されていることを伝え、以降の治療についてどうするのかを話し合ってください。