歯の詰め物をセラミックにするメリット

2018年04月2日 (月)
虫歯になってもそれほど深く削らなくて済む場合、歯に詰め物を詰めて治療します。
詰め物には大きく分けて、医療保険が適用になるものとならないものがあります。
もしお金に余裕があるのであれば、詰め物の中では、保険適用にならない金が最も優れていると言われています。
しかし、金の詰め物はとても高価で、なかなか手が出ません。
そこで、一般的な銀歯よりは性能が良く、金の詰め物よりは安いということで、いま多くの歯医者はセラミック製の詰め物を推奨しています。

セラミック製の詰め物も保険非適用なのですが、それに見合ったメリットはあるのでしょうか。

銀歯のメリット

銀歯のメリット

セラミック製の詰め物は保険を使うことができないため、銀歯より治療費が高くなります。
ということは、銀歯よりメリットが大きいと感じなければ、セラミック製の詰め物を選択する意味は薄れることになります。

そこでまずは、銀歯のメリットについて紹介します。

銀歯の魅力はなんといっても安いことです。保険が使えると、患者の自己負担額は治療費の3割で済みます。すなわち70%オフで治療が受けられるということです。

また、銀歯は金属ですので硬いという特徴があります。歯には50㎏ほどの力が加わることがあるので、硬いことは大きなメリットです。

銀歯のデメリット

銀歯はほかの詰め物の素材に比べて、デメリットのほうが多い素材です。
まずなんといっても見た目の悪さです。銀歯を入れたばかりに口を開けるのが恥ずかしくなり、あまり人と会話しなくなったという人もいるくらいです。
また、銀歯は長年使用すると金属イオンが溶けだすことがあり、金属アレルギーの方はそもそも使うことができない場合があります。
そして銀歯は接着性が他の素材より劣るので、はがれやすいという性質があります。はがれてしまうとそこから細菌が入り込み、二次虫歯を引き起こすことになります。

セラミック製の詰め物の特徴

それでは次に、セラミック製の詰め物について見ていきましょう。
セラミックとは陶材のことです。陶材とは陶器に使われている材料のことで、物質的には茶碗や瀬戸物と同じです。
もちろん、陶器のように簡単に割れたりしません。セラミックは自動車部品にも使われているほど、加工の仕方によって高い強度を出すことができるのです。

ひと口にセラミックといっても様々な素材があって、美しくより自然に見せることができる素材ほど値段が高くなります。
セラミック製の詰め物の値段は、歯科クリニックによって大きく異なりますが、1本3万~6万円が目安といえます。

セラミック製の詰め物のメリット

セラミック製の詰め物のメリット

セラミック製の詰め物の魅力は、見た目です。
色を調整できるので、元の歯や周囲の歯とほとんど同じ色に仕上げることが可能です。
また金属では難しい歯の微妙な細い溝も再現できるので、少し見ただけでは治療した歯であることを見分けることができないでしょう。
審美性の高さから、わざわざ銀歯を外してセラミックに替える人もいます。
セラミックには歯垢がつきにくいので、二次虫歯を引き起こしにくいといえます。
さらにセラミックは劣化しにくいので、長期間使うことができます。
硬さでは銀歯に劣るのですが、しかしセラミックでも十分な硬度があるので、普通に使用している限りは強度不足になる心配はありません。

セラミック製の詰め物のデメリット

セラミックのデメリットは金額の高さでしょう。保険が使えないので、これはいかんともしがたい欠点です。
ただそれでも金よりは安いので、セラミックは人気の素材となっています。

ハイブリッドセラミックとは?

ハイブリッドセラミックとは?

セラミックの種類にはいくつかあるのですが、ここではオールセラミックとハイブリッドセラミックの違いを解説します。

オールセラミックはその名の通り、混ぜ物がなく、100%陶材でできています。
自然の歯は単なる白または薄黄色ではなく、実はうっすらと透明感のある白または薄黄色なのですが、オールセラミックはこの透明感を再現できるのです。
そしてハイブリッドセラミックと比べて汚れが付きにくく、変色も小さいというメリットがあります。

ハイブリッドといえば、トヨタのプリウスが有名ですが、プリウスはエンジンとモーターの2種類の動力で走るのでハイブリッドといいます。
ハイブリッドセラミックは、陶材とプラスチック樹脂を混ぜてつくっているので、ハイブリッドと呼ばれています。

プラスチック樹脂を入れて陶材を少なくしている分、価格が安くなります。
ただハイブリッドセラミックは、陶材の「透明感がある」「汚れが付きにくい」「変色しにくい」というメリットも少なくなってしまいます。

とはいえ、ハイブリッドセラミックも相当優秀な素材ですので、微妙な違いが気にならなければ、ハイブリッドセラミックでも審美性を十分確保できます。

お金と相談しながら最善の治療法を選択しましょう

歯の治療法は日々進化していて、良い技法が数々生み出されているのですが、すべてが医療保険の適用になるわけではありません。
それで歯の治療法の選択では、お金と相談することが必要になります。
メリットとデメリットを押さえておき、最善の治療法を選択してください。