放置は危険かも。出っ歯の中には悪化してくケースも…

2017年12月25日 (月)
あれ?なんか私出っ歯じゃない?と、ふと思ったことはありませんか。昔は気にならなかった、もしくは歯並びは良い方だと思ってたのに年齢を重ねるとともに歯が出てきた気がするという人も実は多いものです。そのまま放置して数年たつと出っ歯はどうなってしまうのか、解説していきます。

大人になっても歯は移動する

大人になっても歯は移動する

顎の骨が成長して、大人になれば口元は完成すると思いがちですが、大人になってからも歯は移動します。出っ歯の方はみんなどんどん悪化していくというわけではありませんが、そのまま進行していくケースもあります。出っ歯を放置すると、舌の位置や動きが悪くなったり、歯のかみ合わせに影響が出てくる場合があります。

骨格的なもので出っ歯になっているのではなく、だんだんと「出っ歯になってきたかも」と気になるような方の歯は普段の生活習慣によって出っ歯が進行していく可能性があります。通常、上の歯と下の歯はかみ合わせた時に、上の歯が前にかぶさってくる「オーバージェット」という状態になっています。この時、上の歯が前方に2~3mm程度が正常とされます。これが3mm以上だと「出っ歯気味かもしれない」と感じます。

出っ歯になってくる主な原因

フレアーアウトと言って、前歯が移動して出っ歯になったりすきっ歯になったりしてしまう現象があります。大人になってから「出っ歯になってきたかも?」という方の多くはこの現象が考えられます。主な原因としては、次のようなものがあります。

●奥歯のかみ合わせが悪くて、前歯同士がぶつかってしまう
奥歯が抜けたり、虫歯の詰め物が低すぎたり、奥歯が擦り減ってしまった時には、噛んだ時に前歯が必要以上に強い力でぶつかり合ってしまいます。ぶつかった結果、前歯が前方に倒れてしまうので、出っ歯になっていきます。

●歯槽骨の減少
歯周病によって、細菌が歯を支えている歯槽骨を破壊してしまう場合があります。また強い力で噛む機会が多いと、歯槽骨が吸収されて減っていくこともあります。いずれにしても歯槽骨が減ってくると歯が動きやすい状態になってしまいます。ここで強い力で噛んだりすると、前歯は簡単に倒れてきてしまうので徐々に出っ歯になってしまいます。

●前歯で噛むクセがある
ヒトは本来、前歯で噛み切ってから奥歯ですりつぶして飲み込むように食べ物を摂取します。犬歯から奥の歯にトラブルがあると、無意識のうちにその部分をかばうようにして食べてしまうため、前歯の負担が大きくなり、本来の方向とは別の方向に力が加わって歯が倒れてしまうことがあります。

●歯が出てくるクセ
歯はかみ合わせの他、頬から押されている力や、唇で押さえている力の強さにも影響されます。この筋肉のバランスが崩れると歯は倒れてしまいます。外側からも内側からも押されていますので、バランスが重要です。意外ですが、無意識のうちに舌で押してしまっている場合も出っ歯になってしまう原因の一つです。舌で押す力なんて大したことないように感じますよね。しかし、毎日の習慣となってしまうと、歯は徐々に外側へと押し出されてしまいます。
前歯を舌で押し出してしまう原因としては、舌の筋肉が衰えが関係しています。舌が前に出てきてしまい、結果として歯を押し出している状況に陥ってしまうのです。

さらに大きい原因として考えられるのが、リラックスして口を閉じているときに、上下の歯を合わせてしまう癖です。普通は、何もしていないときの上下の歯はくっついていないものなのです。歯は、ぎりぎりと食いしばったり、ギュッと噛みしめたりしなくても、ただ合わせているだけで筋肉の緊張や疲労の影響を受けています。朝起きたときに、顎が疲れている感じがしたり、耳の手前にある顎関節付近が痛んだりしていることはありませんか?もしかしたらこうしたクセが影響しているのかもしれません。

出っ歯を放置してるとどうなる?

出っ歯を放置してるとどうなる?

出っ歯が気になったら、早めに歯医者に行きましょう。出っ歯を放置していると、お口の健康にも重大な影響が出てしまう場合があります。噛み合わせが悪くなってしまうと、うまく噛むことができないために消化が悪くなって消化管に影響が出てしまいます。こうなると、うまく栄養素の吸収ができないためにお肌や髪、爪がうまく育ちません。それ以外にも出っ歯の方は前歯が乾きやすく、唾液がうまく循環しないために歯周病や虫歯、口臭のリスクも高くなります。

また、多くの感染は鼻や口から侵入する細菌によるものです。出っ歯の方は口の中が乾きやすく、感染のリスクが高くなってしまいます。歯が出てきたように感じる、というのは、歯が不要にぶつかって押し出されてきている可能性があります。この場合には、歯にひびが入ったり割れたり、歯の寿命そのものを短くしてしまうリスクも出てきてしまいます。

出っ歯の治療

矯正治療を行う方法もありますが、歯周病の治療やかみ合わせの治療を行うことで出っ歯が改善されることがあります。また舌の位置のトレーニングや、口呼吸する癖がある方は鼻呼吸するようにしただけでも効果があると言われます。