自分の唾液の性質を知るために「唾液検査」を受けよう!

2017年11月6日 (月)
唾液は、普段何気なく口の中を清潔に保ってくれている影の歯ブラシとっても過言ではない存在です。歯ブラシは機械的に歯に付着している食べかすや汚れを落とすことができますが、唾液も口の中を清潔に保つことに大きく関係しています。この唾液について、いろいろと検査することができるのが唾液検査です。唾液検査を行うことで虫歯になりやすい人やなりにくい人もわかります。自分の唾液について知ることのメリットについて紹介していきます。

虫歯のリスクを知ろう

虫歯のリスクを知ろう

唾液には2種類あります。ネバネバした唾液とサラサラした唾液です。何もしていない時というのはネバネバした唾液が主に分泌され、食べ物を噛んでいる時やガムを噛んでいる時はサラサラした唾液が分泌されます。サラサラした唾液は分泌されることで食べ物を飲み込みやすくしてくれるので非常に助かりますが、ネバネバした唾液は口の中に溜まると非常に不愉快になります。
唾液の分泌量はある程度決まっていますが人によりさまざまです。医療は標準の基準値というものが決められていますが、これが絶対的な数字というのはありません。最近では唾液から遺伝子検査をすることもできて癌リスクなどもわかるようになってきていますが、唾液検査といえば自分の虫歯リスクを評価するものです。唾液と口腔の関係は決して切り離すことはできなく、私たちの生活に密に関係しています。

唾液検査とは

唾液検査は歯科医院で行われていて、誰でも検査をすることができます。唾液検査はサリバテストとも言われていて、検査するのは唾液の量、唾液の緩衝能率、虫歯原因細菌数、ラクトバシラス菌の数です。

●唾液量…唾液量は1日1L~1.5L分泌されると言われています。唾液は口の中にいる虫歯菌やその虫歯菌の栄養素となる食べかすを洗い流す効果があり、唾液の量が多ければ流れやすいですが少ないと流れにくく、口の中に滞在している状況になります。唾液の量は虫歯のリスク評価において大事になってくるのです。

●唾液の緩衝能率…食事をした後や炭酸飲料を飲んだ後には口の中が酸性に傾きます。酸性に傾くと歯が溶けやすい、または溶け始めている状態なので食後すぐに歯磨きをするというのは良いことだけではないです。この酸性に傾いたままでおくと歯は溶けていくのですがそれを中性に保ってくれる働きが唾液にはあります。酸性から中性に戻すことで虫歯になるリスクを抑えることができます。

●虫歯原因細菌数…言わずもがな、虫歯のリスク評価で大切になってきますね。主な虫歯原因細菌はs.mutansやs.mitis、s.salivaliusという口腔内常在菌と呼ばれる細菌たちです。これらは粘膜や歯の表面はもちろんですが舌の上や唾液中にも存在しています。唾液中に存在している虫歯原因細菌の数を調べて虫歯になるリスクを評価するものです。もちろん細菌数が多ければ多いほどリスクは上がります。

●ラクトバシラス菌の数…虫歯原因細菌と同じようなイメージをしてください。ただし、ラクトバシラスは虫歯の進行に関係していると言われているので虫歯のリスクよりも、進行しやすい人かしにくい人かを判定する項目になります。唾液検査の方法としてはガムを噛むだけで検査が終わります。ガムを10分間噛み続け、その間に分泌される唾液を採取します。採取したら唾液量を計るのですが10ml/10min以上であれば唾液分泌量が正常といえ、多い分にはそこまで問題にはなりません。

自分の唾液を知る!

自分の唾液を知る!

唾液検査を活用し、何を知るかというと歯医者さんは患者さんの虫歯リスクを評価することで定期検診の間隔を短く設定することや一般の人に比べブラッシング指導や磨き残しチェックを頻繁に行う、歯科衛生士による清掃の頻度を上げるなど対策を取ることができます。その対策を反映して、患者さんは虫歯の予防に努めることができるほか、自分の唾液の特徴を知ることで日常生活でできることを増やしていきます。例えば、ネバネバした唾液を多く分泌している人は、ストレスが溜まっているかよく噛んでいない可能性があります。安静時に出る唾液はネバっとしていて、噛んだ時に出てくる唾液はサラサラしたものが多いのです。ネバネバした唾液が多い人はこれを踏まえ、よく噛むことでサラサラした唾液を多く分泌させることができます。
自分の唾液の特徴を十分に把握しておくことで自分でできるセルフケアの有効性が高まります。

セルフケアへの応用

唾液検査の結果を踏まえて、セルフケアの場にフィードバックすることが大切です。ただ検査をしただけでは意味がないですからね。治療は歯医者さんが行いますが、予防は患者さん主体で行われます。虫歯細菌数が多ければ細菌に栄養を与えないよう丁寧で正確なブラッシングが求められます。唾液の性状がネバネバとしたものが多い場合は、マウスウォッシュを使用することで爽快感を得ることができます。虫歯になるならないだけではなく、日常生活の質を上げる意味でも、唾液検査を受けてみる行うべきであるといえるでしょう。現在、唾液検査は10代以下がメインで行われていますが大人も受けることができるので是非近くの歯科医院へ相談してみましょう。